砂浜と公園の街
同じ名前なのに、まったく違う景色があるのが面白い。兵庫県には、ふたつの鉢伏山がある。ひとつは雪の中にあって、もうひとつは海のそばにある。
須磨のほうの鉢伏山のまわりを歩くと、その“海の近さ”がよくわかる。須磨海水浴場が広がっていて、夏になると人が集まる場所になる。でも、少し視線を上げると山があって、そのまま上に行くと公園や施設が並んでいる。さらに離れると、月見山の街が続いている。
ひとつのテーマにまとまっているわけじゃない。
海もあって、山もあって、街もあって、それぞれが少しずつ違う方向を向いている。だからなのか、このあたりを歩いていると、どこかつかみきれない感じがする。でも、そのまとまりきらなさが、逆にこの場所らしい気もする。
同じ“最大級”でも、雪の山と、海の山では、まったく違う。それでも、どちらも同じ名前で呼ばれているのが、少し面白い。
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