山あいの洗練された街
京都っぽい場所じゃないのに、ちゃんと京都にいる感じがする道がある。北白川から歩き始めると、そんな感覚になる。学生が行き交っていて、特別な景色があるわけじゃないのに、どこか落ち着いた空気が流れている。
白川通を北へ進むと、並木道が続いていく。観光地みたいに整えられているわけじゃないのに、歩いていると、少しだけ特別な時間に入っていく感じがする。
歩いていると、少しだけ雰囲気の違う建物が目に入る。京都芸術大学のあたりに来ると、赤レンガの建物が並んでいて、このあたりの空気が少しだけ変わる気がする。いわゆる“京都らしい景色”とは違うのに、不思議とこの街に馴染んでいる。
昔からあるものと、新しく重なったものが、特に区切られることもなく並んでいる。だからなのか、ここでは文化が特別なものというより、日常の中にそのままあるように感じる。歩いているだけで、少しだけ視点が変わる。そんな場所が、この街の中に混ざっている。
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